清潔にして背中にきび撃退

背中にきびを改善するには、なんといっても背中を清潔な状態に保つことにあります。ただでさえ皮脂の分泌が多く汚れも溜まりやすい環境にあるのです。普段から汗や皮脂、汚れが溜まりにくい環境をつくるように心がけましょう。

背中にきびの大きな原因が、過剰な皮脂分泌とシャンプー等の洗い残し付着による毛穴の詰まりです。つまり背中を清潔に保つというのは、この過剰な皮脂分泌を抑え、入浴時の洗浄法を改善することにあるのです。

まず、皮脂分泌は、10代の思春期を除いて(大人にきび)は、ホルモンバランスの崩れが原因とされます。充分な睡眠をとり正常なホルモン分泌が行われる環境をつくりましょう。もちろん食生活の改善も必要です。糖分の多い食べ物の摂取を控え、野菜や魚など栄養バランスの良い食事を心がけましょう。また、分泌された皮脂を放置してはいけません。マメに汗と皮脂をタオルで拭き取り、場合によっては下着やシャツをマメに着替えることも必要になります。

さらに入浴時の洗髪法ですが、とにかく背中にシャンプー等の洗剤の洗い残しが放置されないよう注意しなければなりません。その為には髪と体の洗う順番を「髪」→「体」→「顔」にかえてみると良いでしょう。さらに洗髪も無添加の石鹸をしようすると効果があります。最初はゴワゴワするかもしれませんが、背中のにきびが治ったという声が多いのです。


にきび跡(痕)の治療方法

にきび跡(痕)の場合、にきびの治療と違いコラーゲンの生成を促し肌のターンオーバーを正常化することによる肌再生を目的とした治療は意味をなしません。なぜならば、にきび跡(痕)は、にきびの悪化により広がった毛穴内の炎症が真皮にあるコラーゲンや皮下組織を破壊した結果だからなのです。コラーゲンやエラスチン繊維が破壊されているということは自然と肌が蘇ることが不可能であることを意味します。

したがってにきび跡(痕)は、物理的ににきび跡(痕)の下から盛り上げる治療を行うのです。にきび跡(痕)の治療には、ヒアルロン酸注射やコラーゲン注入が効果的です。一度、にきび跡(痕)部分の皮下組織が壊滅していますので完全に元どおりになることは難しくとも目立たなくすることは可能ですし、コラーゲンやヒアルロン酸を肌に直接注入しますので患部周辺を含めお肌全体がハリがあり瑞々しい肌を作り上げます。

なぜ頭皮の毛穴が詰まるの?

頭皮だけに限らず毛穴は、様々な理由により詰まります。具体的には、1.過剰な皮脂分泌、2.古い角質が毛穴内に侵入、3.表皮に付着した汚れや細菌等と皮脂の混合、4紫外線等の外的刺激などです。

▼毛穴を詰まらせる原因

1.過剰な皮脂分泌
2.古い角質が毛穴に落剥
3.表皮の汚れや菌が毛穴の角栓化
4.紫外線等の外的刺激で皮膚の角化

実は、これら全ては、日常の生活を改善するだけで解消出来てしまう者ばかりです。高級な洗剤や角栓吸引器などを購入する前に、毎日の洗顔や生活リズムを見直すことから始めましょう。

あごにきびの予防と対策

あごにできるにきびは、額や頬(ほお)、鼻などに出来るにきびよりも治りにくいとも言われます。顔の中でもTゾーンと同様皮脂分泌の多い箇所であり、あごひげからも分かるように男性ホルモンが強く関係する場所でもあるのです。

あごにきびを予防するには、正しい洗顔を心がけ常に清潔でいること、ストレスコントロールを行いホルモンのバランスを保つことが特に重要と言えます。洗髪時の最後にあごに残った洗剤を確実に洗い流し、清潔なタオルで拭き取り適切な保湿を行い健康で詰まりにくい毛穴環境を整えましょう。さらにホルモンバランスを改善するために睡眠等の生活習慣、食習慣を見直し、意識的にストレスコントロールを行うようにしましょう。あごに白にきびが出来たからといって焦る必要はありませんが、治りにくい傾向にありますので、白にきびさえも許さないにきび予防が望まれます。

にきび予防は、にきびが出来にくい体質改善とにきび跡を残さない初期治療が重要となります。

にきび跡(痕)にもピーリング治療は効果的か

ピーリング(ケミカルピーリング)は、にきび跡(痕)にも効果があります。しかし、にきび跡(痕)というのは、にきびの悪化・炎症により肌真皮層のコラーゲンやエラスチン繊維組織を破壊した結果ですので、基本的に肌再生能力を失った細胞である事を再認識しなければなりません。問題はコラーゲンの破壊です。肌はコラーゲンにより新しい細胞を生みターンオーバーを促進します。このコラーゲンの機能が死滅してるということは肌自ら自然と再生する能力を失っているということと同じことなのです。

ピーリングにより肌表面に残っている古い角質を剥ぎ落とし、皮膚の角化を柔らげますので、にきび跡(痕)と肌表面との段差が少し解消し、クレーター状のにきび跡(痕)を目立たなくする効果があるのです。